桂冠塾

開催内容 桂冠塾【第7回】

『星の王子さま』(サン=テグジュペリ)

開催日時 2005年10月29日(土)15:00~17:30
会場 東京都豊島区北大塚

開催。諸々コメント。

10月に取り上げる本はサン=テグジュペリの名作『星の王子さま』です。より多くの方に読んで参加していただける名作という観点で決めました。
様々な訳本が出版されていますので、どの本を読んだらいいかと迷う方もいると思います。「この訳本を読んで下さい」という指定は行いません。各人の判断で、また入手しやすい翻訳本を読んで参加いただければと思います。

作品の章立て

献辞 子供だった頃のレオン・ウェルトに
第1 うわばみ(ボウ)の絵
第2章 ぼくと王子さまの出会いとひつじの絵
第3章 王子さまがどこからきたのか
第4章 王子さまの星
第5章 出会いから3日目:バオバブの木
第6章 出会いから4日目の朝:夕日を見る王子さま
第7章 出会いから5日目:トゲのある花
第8章 王子さまとトゲのある花のできごと
第9章 ふるさとの星を後にする王子さま
第10章 第1の星:王さまの住む星
第11章 第2の星:うぬぼれ男の住む星
第12章 第3の星:呑み助の住む星
第13章 第4の星:ビジネスマンの住む星
第14章 第5の星:点灯夫の住む星
第15章 第6の星:地理学者の住む星
第16章 第7の星:地球
第17章 へび
第18章 一輪の花
第19章 こだま
第20章 バラの花
第21章 キツネ
第22章 転轍手
第23章 商売人
第24章 出会いから8日目:井戸を探す
第25章 井戸の水と地球に来て明日で1周年
第26章 再びヘビとの会話
第27章 今(6年後)の回想
最終章 この世の中で一番美しくて悲しい景色

物語の背景

『星の王子さま』は全27章を中心に「レオン・ウェルトに」と題した献辞と最後の1ページを加えた29の章で構成されています。
それぞれの人によって強く記憶している箇所があることでしょう。
ある方は「子どもの頃だった」レオン・ウェルトにあてられた、子どものだったことを忘れずにいるおとなはいくらもいないという箇所、
ある人は王子さまがめぐった星の住民達の話、
本の語り手でもある砂漠に不時着した絵の下手な飛行士のこと、
ある星を覆いつくしてしまったバオバブの話、
王子さまの星に咲いた花のこと、
砂漠の中にあらわれた井戸のこと etc...
いろいろなエッセンスが詰め込まれた珠玉の作品です。

その一方で、象を飲み込んだうわばみの絵を見せられて帽子だと答えたおとなたちと同じように、その中に象がいるなんて想像もできなくて、そこから先を読むことをやめてしまった人も少なからずいるのではないでしょうか。かくいう私も10代のときにそんな経験をした一人です。

またフランス人であるサン=テグジュペリが『星の王子さま』を執筆発刊した時代は彼自身がアメリカに亡命中の第二次世界大戦の真っ只中であったことはよく知られていることであります。

話題に出たテーマ等々。

・作品が書かれた時代背景
・サン=テグジュペリの生涯
・3本のバオバブの木
・星の見物
・砂漠の中の井戸

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