「桂冠塾」開催にあたって
2005年、春。私たちの思い。
「子供たちが本を読まなくなった」と言われ始めて、どのくらい経つでしょうか。
「子供は大人の鑑」とも言います。
果たして本を読まなくなったのは子供だけなのか、私たちはそんな思いを素朴な疑問として持ち続けています。
年を追うごとに感覚が麻痺してきた感がある昨今の犯罪の凶悪残忍化、
唖然とするような一流企業の不正行為、日常化した政治家の犯罪行為や反倫理的な所為、
隣り近所や友人間での没コミュニケーションなど、
現代に生きる一人一人には理念哲学がなくなってしまったのかと思うような出来事が、
日常的に頻繁に発生しています。
人間として持つべき信念には共通したものはないのかもしれません。
しかし「よりよく生きたい」と願う気持ちは、生命の叫びとして存在すると私たちは思いたい。
迷路に入り込みかけているかもしれない私たちは、その解決の糸口をどこに求めたらいいのか。
そのひとつに、時代を超えて読み継がれてきた名著があると私たちは考えています。
良書は古からの英知の結晶と言うべき人類の宝です。
古今東西、ジャンルを問わず、様々な名著に触れることによって互いに研鑽しあう場を創出したい。
そんな思いを少しでもカタチにしよう。
2005年、春。思いを同じくする数名で「桂冠塾」の名称で読書会を始めました。
わずかでもそんな試みが続けていけたらと念願しています。
運営団体
桂冠塾プロジェクト | |
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主宰者 | 畑森昭 |
モデレータ | 佐藤秀男 |
モデレータ | 能野智彦 |
所在地 | 東京都練馬区東大泉5-1-7 |