桂冠塾

開催内容 桂冠塾【第96回】

『ヴィルヘルムマイスターの修行時代』(ゲーテ)※後半

開催日時 2013年4月27日(土) 14:00~17:00
会場 勤労福祉会館 和室(小) 西武池袋線大泉学園駅・徒歩3分

著者

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe,)1749年8月28日~1832年3月22日
ドイツの詩人、劇作家、小説家、哲学者、自然科学者、政治家、法律家。
ライプツィヒ大学で法律を学び、弁護士を開業。1774年、ドイツ帝国最高法院で実務を見習った時の恋愛を材にとった『若きウェルテルの悩み』を発表し、一躍その文名をとどろかせた。
その後も精力的に詩集、戯曲、小説を発表。招聘されたワイマル公国では大公に信を得て大臣から内務長官、そして、宮廷劇場総監督として活躍した。
今なお世界中の芸術家、思想家に影響を与え続ける不朽の名作『ファウスト』を1831年、着想から60年の歳月を費やして完成させた。
翌1832年永眠。享年82歳。
ドイツを代表する文豪であり、小説『若きウェルテルの悩み』『ヴィルヘルム・マイスターの修行時代』、叙事詩『ヘルマンとドロテーア』、詩劇『ファウスト』など広い分野で重要な作品を残した。

ゲーテの文学

ゲーテの文学活動は大きく3期に分けられる。

①シュトルム・ウント・ドラング(疾風怒濤・嵐と衝動期)の代表的詩人としてのゲーテ
初期のゲーテはヘルダーに教えを受けたシュトルム・ウント・ドラングの代表的詩人であり、25歳のときに出版した『若きウェルテルの悩み』でヨーロッパ中にその文名を轟かせた。

②古典主義時代を代表するゲーテ
その後ヴァイマル公国の宮廷顧問(その後枢密顧問官・政務長官つまり宰相も勤めた)となりしばらく公務に没頭するが、シュタイン夫人との恋愛やイタリアへの旅行などを経て古代の調和的な美に目覚めていき、『エグモント』『ヘルマンとドロテーア』『ヴィルヘルム・マイスターの修行時代』などを執筆。シラーとともにドイツ文学における古典主義時代を築いていく。

③円熟期のゲーテ<リアリズム文学へ>
シラーの死を経た晩年も創作意欲は衰えず、公務や自然科学研究を続けながら『親和力』『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』『西東詩集』など円熟した作品を成した。
大作『ファウスト』は20代から死の直前まで書き継がれたライフ・ワークである。ほかに旅行記『イタリア紀行』、自伝『詩と真実』や、自然科学者として「植物変態論」『色彩論』などの著作を残している。

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