桂冠塾

開催内容 桂冠塾【第128回】

『魔法のカクテル』(ミヒャエル・エンデ)

開催日時 2015年12月19日(土) 14:00~17:00
会場 勤労福祉会館 和室(小)
西武池袋線大泉学園駅・徒歩3分

物語のあらすじ

この物語は、とある年の大晦日の夕刻5時から年がかわる午前0時までの7時間に起きた出来事として描かれます。
主な登場人物は4人。正確には2人と2匹。
一人目はイルヴィツァー。魔法枢密顧問(魔術師)。
二人目はイルヴィツァーの伯母にあたるティラニア。魔女です。特に金を作るのがうまい金魔女。

この二人にそれぞれ動物最高評議会から監視役として派遣されたのが2匹の動物。
イルヴィツァーには牡猫のマウリツォ。
ティラニアにはカラスのヤーコプ。

イルヴィツァーは地獄の魔王と契約をしています。
・毎年10種の動物を絶滅させること
・5つの河川を汚染させること
・1万本以上の木を枯渇させること
・日照りか水害を起こすこと等々...。
その見返りとして今世紀の自然界に対する並はずれた権限が与えられています。

イルヴィツァーは毎年充分な働きをし、精霊たちは閉じ込められてしまいましたが、動物たちが何か変だと感じ始めてイルヴィツァーの動きが怪しいとにらんで牡猫のマウリツォを監視役として送り込んでいるのです。
イルヴィツァーは動物最高評議会にさとられないように牡猫のマウリツォを抱き込むことに腐心したため今年のノルマが果たせないまま大晦日を迎えてしまっています。
そこに地獄の魔王からの使いが訪れ、ノルマを果たさない場合は連行されることを告げます。

今年は残り7時間。
大きな悪事を起こしてノルマを果たさなければとあせるイルヴィツァーの元に、伯母の金魔女ティラニアが訪問してきます。
こんな忙しい時に何の用事なのかといぶかるイルヴィツァー。
ティラニアの訪問の目的は?
そしてイルヴィツァーは今年の悪事のノルマを果たすことができるのか?

…ミヒャエル・エンデが描いた世界を共々に読み進めてきたいと思います。

主な登場人物

イルヴィツァー 魔法枢密顧問(魔術師)
イルヴィツァーの伯母にあたるティラニア 魔女 特に金を作るのがうまい金魔女
動物最高評議会から監視役
・牡猫のマウリツォ イルヴィツァーの監視役
・カラスのヤーコプ ティラニアの監視役
地獄の魔王の使い

エンデの思想的背景

シュタイナー理論の影響と批判
利殖システムを伴わない金融経済
エネルギーシステムの提唱


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