開催内容 桂冠塾【第134回】
『デミアン』(ヘッセ)
開催日時 | 2016年6月18日(土) 14:00~17:00 |
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会場 | 勤労福祉会館 和室(小) 西武池袋線大泉学園駅・徒歩3分 |
開催。諸々コメント。
「デミアン」はヘッセの代表作のひとつです。主人公の少年シンクレールの青少年時代を描いた作品です。
物語は小さな町のラテン語学校に通っていた10歳の時の出来事から始まります。
近所に住む年上の不良少年のリーダー格クローマーに初めてついて歩いた時に、子供の見栄から小さな嘘をついたシンクレールは、その嘘によってクローマーに脅され続けることになる。自分で何とかしなければとあがくシンクレールは両親にも嘘をつき、盗みも犯してしまう。
抜け出せない蟻地獄に堕ち込んでしまったと思い込んだシンクレールは、精神的にも追い込まれてしまい、人生の破綻と精神障害の一歩手前まで追い込まれるが回りの家族や友人、学校の先生達の誰にも相談ができず、回りからも理解してもらえなかった。
そんなぎりぎりの時にマックス・デミアンと出会うのだった。
デミアンはシンクレールの状況を的確に読み取ることができ、彼を窮地から救出する。シンクレールはデミアンに急速に惹かれていくが、デミアンの思想の中に特別な感覚が存在することに気づいていく。そしてその感覚は漠然としていたがシンクレール自身も持っていたものだった。
少年シンクレールはどのような青春時代を送っていくのか。
どのような人と出会い、いかなる思想と哲学を拠り所に人生を歩んでいくのだろうか。
決して順風満帆ではない思春期。
根拠はないがなぜか自分の信念や手本にした様々な考えや生き方。
他人には言えない悶々と思い悩んだ経験を持つ人も多いのではないだろうか。
誰もが一度は通ってきた道を投影しながら読み進めてみたいと思います。
作品の章立て
はしがき第1章 二つの世界
第2章 カイン
第3章 罪人
第4章 ベアトリーチェ
第5章 鳥は卵の中からぬけ出ようと戦う
第6章 ヤコブの戦い
第7章 エヴァ夫人
第8章 終わりの始まり